親があっても、子が育つのだ
親があっても、子が育つのだ
(坂口 安吾「不良少年とキリスト」より)
親はなくとも子は育つという。しかし本当に自信を持って親らしいと言い切ることができる親がいるだろうか。いかに駄目な親でも子供は育つのだ。
大手家電メーカーの子会社の悲話です。
社長を始めとして、ほとんどの主要ポストを親会社からの出向者に占められていました。
トップが替わるたびに、方針が大きく変化するために、混乱を招いたりレベルの低い出向者が主要ポストの責任者となったことから、人心が乱れ目に見えて企業活力は低下していきました。
親会社は「グローバル時代にあって、海外会社のトップは現地化を進める」という、素晴らしい方針をいち早く打ち出すような会社でした。
しかし、日本の子会社に数十年にわたって寄生してしまって、力のある従業員を排除したり、トップに育て上げようとしなかったので、その子会社は早晩駄目になると思われていましたが、ついに上場廃止となりました。
今ではその親会社も、商品面での話題性は少なく、人事面での新制度のみに話題性のある会社となってしまったようです。
本当に自信を持って親会社らしいと言い切ることが出来る親会社がいるだろうか
と読み替えると、気の毒に! 親会社から手足を縛られなかったら子会社は育っただろうにと思います。

