洞ヶ峠(ほらがとうげ)を決め込む
戦国時代の武将・筒井順慶が本能寺の変後、山崎の戦いで明智光秀と羽柴秀吉のどちらに味方するか決めかね、奈良の洞ヶ峠(京都府八幡市と大阪府枚方市との境に位置する峠で)に陣を敷いて形勢を見守った故事に由来します。
結局、勝敗が定まるまで傍観したため「洞ヶ峠を決め込む」とは、態度を曖昧にして日和見することの代名詞となりました。優柔不断や責任回避を批判する言葉として今も用いられます。
高市総理の誕生までを見ると、懸案について「だらだらと決めない」ものがいくつか散見されます。 女性天皇の是非、同性婚の法制化、憲法改正、原発政策、少子化対策、社会保障改革などです。いずれも国民生活に直結する課題でありながら、党利党略や利害調整に時間を費やし、結論が先送りされています。
◇ 象徴的な懸案事項
| 分野 | 懸案内容 | 状況 |
| 皇室制度 | 女性天皇・女性宮家の容認 | 皇位継承資格者の減少が深刻だが、保守派の反対で議論が進まず。 |
| 家族法制 | 同性婚の法制化 | 地裁・高裁で「違憲」「違憲状態」「合憲」と判断が分かれ、最高裁判断待ち。国会は議論を避け続けている。 |
| 憲法問題 | 地裁・高裁で「違憲」「違憲状態」「合憲」と判断が分かれ、最高裁判断待ち。国会は議論を避け続けて | 自民党は改正を掲げるが、野党や世論の反発で具体的な発議に至らず。 |
| エネルギー政策 | 原発再稼働・廃炉方針 | 福島事故後の安全基準強化で再稼働は進む一方、長期的な廃炉・脱原発戦略は曖昧。 |
| 社会保障 | 年金・医療制度改革 | 少子高齢化で制度維持が困難だが、増税や給付削減を避けて議論が停滞。 |
| 人口政策 | 少子化対策 | 出生率低下が続く中、抜本的な制度改革(教育費負担軽減、働き方改革)は後回し。 |
◇「決められない政治」のなぜなのかの特徴的な理由
•党利党略の優先:与野党ともに支持層への配慮から、国民的課題を後回しにする。
•合意形成の過度な重視:全会一致を目指すため、結論が出ないまま時間が過ぎる。
•司法に依存:同性婚のように、国会が決めず裁判所に判断を委ねる傾向。
•世論の分裂:女性天皇や憲法改正など、国民の意見が割れているため政治家が動けない。
青臭いことを言う と笑われるでしょうが、新総理の進め方に民間的な手法が見られ、新しい息吹を強く感じています。
というのは出身の政経塾では、自修自得・現地現場の研修方針のもと、自ら研修を組み立てて活動していくこととなっていますから、二世議員のようにお膳立てをしてもらってふんぞり返っているのとは姿勢が違います。 今回、各大臣に示された「総合的国力」強化を軸に、経済・安全保障・科学技術を一体推進し、地方活性化策も再編しながら、5W2Hでトップダウンのもと迅速に政策を進めておられることに期待が大です。

