人間だけが深く悩む
人間だけが深く悩む。だから人間は笑いを発明しないではいられなかったのだ。
最も不幸で、最も憂鬱な動物が、当然ながらもっとも快活な動物なのだ。
(ニーチェ)人間が笑うのは、ただ楽しいからではない。人間の笑いは悩みや苦しみ、痛みの中から生み出されたものなのだ。
「権力への意志」より
いつもは、まじめ、几帳面でテキパキと仕事を進めている人が、重要な会議の前日に休んだり、急に黙ってしまったりして、周りの者が不振なのかなと不審・不信に陥り腐心することがあります。
上司や友人が心配して、何か悩みがあるのかを本人に聞いても、笑って「何もない」との返事や、家族が急病で欠勤した などの言い訳が大方の場合は戻ってきます。
うつ病の始まりには、保身のため又、周りに心配をかけないために と過剰に考えすぎて、笑顔の仮面をかぶり心が開けられないことが往々にしてあります。
本人自身が病気に罹っていることが分からないもので、早く気付いてあげなかったために、根が几帳面ですから鬱の状態に耐え切れずに、悲観して自殺に走る傾向があります。
自殺それは、本人は勿論のこと、家族・職場の上司・友人にとっても大変不幸な結果を招き、永く後遺症的に引きずることとなります。
上司・同僚の方々は、「いつもと違う」本人からの隠れたサインがあれば、早く気付かねばなりません。
「いつもと違う」ことに気付くには、普段から言動に留意して、それぞれの人の特性を理解していなければならず、管理監督者の大切な役目と言えます。
「いつもと違う」部下・同僚には、「いつもと違うけどどうした」と問いかけて、話をしてくれるならそれを聴くこと。
そして必要ならば、医者に引き継ぐ。「何でもない」と話をしてくれないようであれば、「そうか」といって話をいったん終わり、1~2週間は状態の変化を観察することが大切です。
状態が変わらないようであれば、産業医・専門医のところへ一緒について行くことが大切です。
あなたを取り巻く大切な人 一人の命を救うためにも普段から上司・同僚・部下の「いつも」を観察しておきましょう。

